今月のメンバー 木村信一

2022年3月15日

2022年3月15日

マルシン空調(株) 木村信一

今ウクライナとロシアが大変なことになっています。

皆様ご存じの通り、私の妻は魔女・・・ 違う違う  ロシア人です。

そんなことで少しだけ、私が感じてきたロシアの事をお話させて頂きます。

結婚して17年になりますがいつも優しくしてくれるママ。

いつも家族みんなの毛糸のソックスを編んでくれていてプレゼントしてくれるママの姉。

私が行くと必ずウオッカを飲むのを楽しみにしていてくれる弟の奥さんのパパとママ。

誕生日には必ず電話をくれる98歳のおばあちゃん 。(おばあちゃんはウクライナ人のママとロシア人のパパのハーフです。)

妻の学校での友達はウクライナ人もいてなんと言葉を書ければよいかわからないけどとにかくメッセージを送ったといっていました。

兄弟で戦っているようでとても心が痛むともいってました。

妻のおかげでロシアに行く機会や日本に住むロシア人の友人、知人と会う機会が出来ましたが私の思い出は皆、良いことばかり そして見知らぬ人に助けて頂いたこともあり国土もデカいが人間もデカいなと感じるエピソードを一つ。

私は妻の実家に行くと、必ずお墓参りに連れて行ってもらうんですが、マイナス20℃の中、

お墓に積もった雪を払い、お花やクッキーをお供えして、さあ帰りましょうと墓地の中を車で走っていたら雪で滑って側溝に右前タイヤがそっこーはまり(笑い)出れなくなってしまいました。 なんと1月1日 ロシアはニューイヤーは13日頃までお休み…

まして広い墓地の真ん中に来る人なんてまずいません。

がその時 日産の中古の車、色は黒ですが車種はブルーバードが走って来ました。

幸せの青い鳥ってことですね、我々が手を振って助けを求めると心地よく車をロープでつないでくれて助けてくれようとしましたがロープがぶちっと切れてしまい2回ともだめ、

その方はママを自分の車に乗せて墓地を抜け大通りへ走っていきました。

すると今度は道路の工事車両のような大きな車と共に帰って来てくれて大きな車から若い二人の男がでてきてくれて、手際よく車をつないでくれ引き上げてくれました。

それを見届けた後、ブルーバードに乗っていた男性は、お礼も言う間もなく去って行ってしまいました。

そして工事車両に乗っていた若い2人の男にママがお礼にお金を渡そうとした時もきっぱりといらない。と言って何事もないように去って行ってしまいました。 

ブルーバードに乗っていた人も、自分のバンパーが変形するほど助けてくれようとしたし、

工事車両に乗っていた人たちも1月1日から働いていて、とても裕福には見えなかった。

どちらかというと懸命に生きているように見えましたが、目の前で困っている人を何とかしたいただそれだけ、何も求めないそんな生きる姿がとても新鮮でものすごくカッコよく見えました。

妻はロシアに行くときは友達の荷物をよく預かって持っていきます。

それは故郷に住む両親への贈り物や兄弟への贈り物だそうです。 

自分の荷物もパンパンなのに頼まれたらどうにかして必ず持っていく。

妻がこんなことを言っていたのを思い出しました。

ロシア人は本当に困った人がいたら自分の最後の一枚の洋服でも脱いであげる民族だと、

本当にそうあって欲しいと切に思います。

2022年3月14日

木村信一