10月24日は世界ポリオデー

2021年9月9日

2021年9月9日

新型コロナウイルスが世界で猛威を振るっています。しかし人類はその英知でウイルスの脅威を克服してきました。その代表的な例がワクチンです。

1796年英国人医師エドワード・ジェンナーは天然痘とよく似た病気で症状の軽い牛痘(牛の乳しぼりなどで感染し手に水疱ができるがすぐに治る)にかかった人が天然痘に感染しないことに着目し、人工的に牛痘ウイルスを摂取する「種痘」を開発しました。これをきっかけに有史以来「死の病」として恐れられてきた感染症「天然痘」は消滅していくことになったのです。「ワクチン」の名前の由来はこのジェンナーの偉業を称え、ラテン語の「ワッカ(雌牛)」からきています。

かつて「小児麻痺」として恐れられたポリオウイルスもワクチンの普及で日本では完全に駆逐され、1980年を最後に40年以上患者は出ていません。世界でもあとわずかな国と地域で発生するのみで根絶まであと一歩のところまで来ています。私たちロータリークラブでは30年以上このポリオ根絶の活動を支援し、パートナー団体とともに、122カ国、世界25万人以上の子どもにポリオ予防接種を行ってきました。活動開始以来、世界の発症数は99.9%減っていますが、ポリオはまだ根絶されていません。私たちは、目標を実現するまで決してあきらめません。